以前の投稿でも少し触れたことのある
「カサンドラ症候群」
以前の私がそうであった。
「カサンドラ症候群」とは
正式な診断名称ではないけれども
身近な人に自閉スペクトラム症があり
コミュニケーションが上手く取れず
その大変さが周囲に理解されないことによって
心身の不調が現れた状態のことであり
以前は夫婦間に対して使われることが多かった。
しかし、最近では家族（親子間）でも
使われることがあるという。
この「カサンドラ症候群」の
症状として挙げられるものは
・不眠
・頭痛、偏頭痛
・自己評価の低下
・孤独感・孤立感
・自己喪失感
・無気力 ｅｔｃ・・・
これだけの症状があるにも関わらず
本人は自分が心身共に疲弊していることに
気づかないことが多い。
それは、まさにＤＶ被害者と同じ状態だと
私は思う。
そして・・・自分がそうであっただけでなく、
今、我が子までもがそうなりかけていることを
知った。
寮生活が順風満帆なスタートをきれたと
思っていたが
実は、以前のバイト先の先輩との関係の中で
我が子はカサンドラになりかけていた。
「機嫌が悪いのは自分が何かしたからも…」
喧嘩の際には罵声をあびせられ、
それでも自分が至らなかったからだと思い込み
機嫌の良い時の優しい言葉だけを支えに
がんばろうとしている。
夫婦でもあるまいし、
何故そこまでして付き合いつづけるのか？
本人もよくわかっていない。
とにかく
自己評価の低さと記憶障害が気になった。
今回この状況を私に連絡してきたキッカケは
クラスの友だちとの会話だった。
男女問わず仲良くなり、友だちになって
相談事もして、率直で冷静な同年代の意見を
聞くことができたから自分のおかれている状況が
普通ではないことを知ることができたように
私は思う。
自分もまだ完全には抜け切れていないだけに
子どもには少しでも早く気づき
抜け出して欲しいと願う。
離れているから一日数時間の電話での相談・・・
正直なところ、何もできないけれど
同じ苦しみを少しでも早く取り除きたい。
我が子の悩みにしっかりと
共に向き合っていこうと思う。
