しずく日記

〜ハンドメイド好きな自称ミニマリスト(*^^*)〜

自分の夢 自分の幸せ

「夢ってあるの?」

 

よく子どもに聞かれても

真面目に答えていなかった。

 

なぜなら、今さら夢なんてない…

いい歳して夢なんて語っちゃいけない…

 

なんかカッコつけてるようだけど、

そう思っていた…最近まで。

 

ちなみに、子どもの頃の夢は宝塚歌劇

家族に話しても「あなたには無理」の一言で

片付けられていた。

でも、黙って受験生しようと願書をもらいに

音楽学校へ踏み入れたことがあるけど・・・

怖かった〜

頭の先から足の先までジロリと見てくる先輩に

「こんなところに居たくない」

納得して諦めた。

 

その次はバレリーナだった。

4歳の頃から習い始め、細々と続けてきたバレエ。

決して自分がバレエに向いているとは、

少しも思っていなかったし、最初の教室では

表現力こそ認められたけれど、容姿で✖️

常にその他大勢。踊りたい役は回ってこなかった。

そして・・・

父の他界、阪神淡路大震災を境に踊れなくなった。

 

それでも不思議なもので、大学の授業をサボって

ダンススタジオに行き、バレエ以外の

ジャズダンスやヒップホップに挑戦してみたり、

踊ることから離れられなかった。

 

夢=仕事

 

そんな思い込みがあったから…

中途半端な気持ちのまま社会人になっていた。

でも、やっぱりバレエに戻ってた。

仕事はバレエをするための収入源。

そう割り切ることにして踊ってた。

そう思わせてくれる先生に出会えたから。

 

バレエ教師って、スラッとした容姿で

いかにもバレリーナ

そんな人しか見て来なかったけど、

先生は全然違った。

低身長で少し丸い。(先生、ごめんなさい😅)

でも、私は先生の踊りに魅了された。

この人に習いたい、そう思わせる力があった。

先生の立ち上げた「大人のためのバレエサークル」

私はこの小さなサークルで、自分の踊りをどんどん広げてもらった。

失敗もして、みんなの前で怒鳴られても…

それでもめちゃくちゃ楽しかった。

失敗=怒られる←これ、ちょっと違って

失敗の仕方=怒られる だった。

だから失敗は怖くなかったし、

楽しくて幸せだった。

思いきり自分を表現できなかった方が悔しくて

嫌だった。

あの時の自分が一番好きだった。

誰も知らない小さな集団だけど、

そこが私の夢の場所だった。

「あんたは、ここの主演バレリーナなんだから」

先生に認められて、いつの間にか夢を叶えていた。

 

そんな幸せな時代に幕を下ろしたのは結婚だった。

最後の舞台は仲間と自分たちで作り上げた舞台。

妊娠が分かり、安定期前に迎えた本番。

失敗を恐れて、思いきり踊れなかった…

自分らしい踊りが出来なくて…本当に悔しかった。

でも、最後って決めてたから…悔しい幕引き。

 

その後は自分の夢なんてなかった。

嫁として、妻として、母として認められるために

365日休み無しの毎日。

子どもを立派に育てないと認められない家。

嫁はよそ者…その疎外感との戦い。

夢どころじゃない毎日。

でも、周りからは世間一般でいう、

幸せな結婚、幸せな家庭…だったんだろう。

でも、心から幸せと感じていなかった。

 

最近になってやっと気がついた。

他の人にとっての幸せも、

私にとっては幸せではないと。

 

親として、子どもの笑顔を見ることが幸せだと

口では言ってるし、確かにそれは幸せなんだ。

でも、それだけじゃない。

子どもあっての幸せは

子どもがいなくなれば消えてしまう。

親である前にひとりの人なんだから…

自分の幸せも大切にしたい。

 

当たり前なんだけど…

やっと今になって心の底から理解できた。

どんなに小さくてささやかでも、

自分にとっての幸せって事が大切で

自分にとっての夢が「本物の夢」なんだ。

周りがどう思っても、どう言ってきても関係ない。

 

今さら夢や幸せを探す歳じゃないって思ってた。

でも、撤回する。

 

今だからこそ、自分だけの幸せや夢をつかみたい。

そう思えた自分を素直に認めたい。

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