しずく日記

〜ハンドメイド好きな自称ミニマリスト(*^^*)〜

不思議な世界 ~ 深堀隆介展 ~

パートナーと過ごす冬の週末は映画やバラエティー(DVD)鑑賞が多くなる。

凍結や積雪の町は寒いし出掛けづらいから

やっぱり家でのんびりが落ち着く。

でも、たまには外出を…と今日は

北海道立帯広美術館で今月28日まで開催されている

深堀隆介展」を観に行ってきた。

 

深堀隆介氏は制作に行き詰り、アーティストを

辞めようとした時に部屋で飼っていた一匹の金魚に

魅了され、金魚絵師として活躍している美術作家。

一般的な画法ではなく、アクリル樹脂を利用した

立体的な作品が多く、木曾檜桝を使用して描いた

作品「金魚酒」はどの桝の金魚たちも生き生きとして

見事な作品だった。

会場内でご本人のビデオが流されていて、その中で

東日本大震災後の福島へ行き、帰らぬ人となった

子供たちと金魚を重ね合わせた作品を描いている姿に

思わず見入ってしまった。なかでも8歳の子供さんの

遺品である筆洗を使って金魚が元気に泳ぎ回る様子を

子供さんと重ね合わせて描いた作品にはぬくもりと

優しさを感じた。

 

様々なものに金魚という命を吹き込む…とても

不思議なアーティストだけれど人としてのぬくもりが

作品に滲み出ていて素敵だと思った。

 

アーティストって…独特の感性を持っていて、周りが

その感性をどのように捉えるのかということを

考えてはいない。ただ、自分の心のままに描くから

いいものが作れるんだと思う。

アーティストという響きは特別な人のように聞こえる

けれど同じ人間で、私達と同じように行き詰ることも

ある。けれど、そこで自分の心の声にしっかりと

向き合って、自分の心のままを作品にするから

「アーティスト」なんだと思う。

どんなに行き詰っても心の声と向き合えるようには

なれないけれど…

妥協だけはしたくないなと金魚を観ながら思った😌

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